モータースポーツ

子どもにF1レーサーになりたいと言われたら|親の覚悟と現実の予算

「パパ、ぼくF1レーサーになりたい」

ある日こんなふうに言われたら、うれしさ半分、胃がキュッとなる焦り半分……が本音じゃないでしょうか。

私もF1が好きで、レース映像を見ているときに子どもが横で目をキラキラさせていたことがありました。


で、数日後に例のひとこと。

その瞬間、頭の中に浮かんだのは応援の言葉より先に「え、どこからいくらかかるの?」でした。
親って現実的ですよね。

この記事では、親目線での覚悟の話と、なるべく生々しい「予算の現実」をでまとめてみました。


F1を本気で目指すルートの全体像を、できるだけ分かりやすくします。



「F1になりたい」は、だいたい「速い車が好き」から始まります

最初に大事な前提なんですが、子どもの「F1になりたい」は、夢の入口としてすごく健全です。

ただ、親がすぐに“F1までの最短ルート”を調べ始めると、たぶん心が折れます。

なぜなら、F1って「才能×環境×資金×タイミング×縁」の、全部入りだからです。

私が子どもに言われたときも、まずはこう返しました。

「いいね。じゃあ“速く走る練習”って何から始めると思う?」

ここで、いきなり英才教育より先に、“本人の熱が継続するか”を見るのが親の仕事だと思っています。


親としての覚悟:いちばん大きいのは「時間」と「生活の組み換え」

お金の話の前に、覚悟の中核はここです。

F1を目指す現実ルートの多くは、カートから始まります。

つまり、週末がほぼ「練習・移動・整備・大会」になります。
家族の生活が、部活や習い事どころじゃなく“遠征型スポーツ”に変わるんです。

私の知り合いでカートをやっているご家庭は、こんな感じでした。

  • 土曜の早朝から積み込み→サーキットへ移動
  • 1日中付き添い(親は立ちっぱなし)
  • 日曜も練習かレース、帰宅は夜
  • 月曜は親も子も疲労が残る

これ、地味に疲れます。

「親が支える競技」って、金額以上に“家庭のリソース”が吸われるんですよね。


現実的な予算:まずは「カート」で家計が試されます

ここから核心です。

F1直行の話ではなく、現実の入り口であるカート段階で、すでにお金がかかります。


ざっくり目安:最初の1年で「数十万円〜」は普通に見ておく

カートは、始め方で差が出ます。

  • レンタルカート中心で「まず体験」
  • 中古カートで「Myカート」
  • チーム加入で「競技として参戦」

私の感覚だと、親がいきなり覚悟を決めるべきポイントはここです。

“本人が続けるか分からない段階”で、いきなり上限を外すとしんどいです。

なので、うちならこうします。

  • まずはレンタルで数回、月1〜2回の頻度
  • ハマったら中古カート検討
  • それでも熱が落ちないなら、競技参戦を調査


「お金のかけ方」を間違えると、夢が家族の不満になります

これは、親側の落とし穴です。

子どもは純粋に「速く走りたい」だけ。

でも親はいつの間にか「ここまで投資したんだから結果出して」という気持ちになりやすいんですよね。

私も正直、別ジャンルの習い事で似た気持ちになったことがあります。

月謝が上がった途端に、見方が“応援”から“査定”に寄るんです。


これは危険でした。

F1を目指すならなおさら、親の課金が増えるほど、家庭内の空気が重くなります。

だからおすすめは、最初に家庭内ルールを決めることです。

  • 年間上限(ここまでは応援できる)
  • 成績条件ではなく「取り組み条件」(練習態度、体調管理、学校の約束)
  • 親が疲れた時の撤退ライン

夢を守るための現実ルール、みたいなものですね。


現実ルートの地図:カート → フォーミュラ → 育成 →(超狭き門)F1

ここは誤解が多いので、イメージだけ掴んでください。

  1. キッズカート(基礎)
  2. ジュニアカート(競技としての結果)
  3. フォーミュラ系(上位カテゴリへの挑戦)
  4. 育成プログラムや支援(スポンサー・チーム・コネクション)
  5. その先にようやくF1の席が見えるかどうか

つまり、親の予算は「練習費」だけじゃなく、移動費・遠征費・車両維持・タイヤ・エンジン・メカ・エントリー費……と、生活に溶けていきます。

ここまで聞いて「無理だ」と感じても大丈夫です。

F1を目標にしつつ、途中で別の道(国内レース、耐久、メカニック、エンジニア、データ解析)に分岐しても、十分に“モータースポーツで生きる”は成立します。


親ができる“費用を抑えた”現実的な応援3つ

ここ、すごく大事なので具体的にいきます。

1) まずはレンタルカートで「本人の継続力」を見る

いきなり道具を揃えるより、体験を積む。

この段階で「楽しい」が続く子は強いです。

2) 動画撮影して一緒に振り返る(これ無料で伸びます)

走行後に「どこが怖かった?」「どこが気持ちよかった?」って会話すると、上達の質が変わります。

親が“コーチ気取り”になるんじゃなく、気持ちの言語化を手伝う感じです。

3) 体力づくりは最強のコスパ

カートもフォーミュラも、結局フィジカルが効きます。

家でできる体幹、ランニング、反射系の遊び。ここはお金をかけずに積み上がります。

うちの結論:「夢は応援する。でも家計は守る」が大事

私が子どもに言われたとき、いろいろ調べて思った結論はこれでした。

  • 夢は全力で肯定する
  • ただし、親が壊れる応援はしない
  • 継続できる形で、段階的に投資する

子どもの夢って、親の覚悟を試してくるようで、実は「親が現実的に支える姿勢」を見て安心する面もあると思います。

「応援してるよ。でも無理はしない。一緒に強くなろう」


この距離感がいちばん長続きします。

よくある質問

Q. 「F1レーサーになりたい 小学生」と言い出したら、何歳から始めるべきですか?

始め時よりも「熱が続くか」を優先していいです。

まずはレンタルカートや体験走行で、月1〜2回からが現実的です。

Q. 「レーシングカート 費用 月額」って結局どのくらいですか?

月額で固定というより、練習頻度・消耗品・遠征回数で上下します。

家計管理としては「年間上限」を決める方がコントロールしやすいです。

Q. 「F1 スポンサーの見つけ方」は最初から考えるべき?

早すぎると親子ともに消耗します。

まずは“継続して結果を積む土台”が先で、発信(活動記録の見える化)は早めに始めるぐらいがちょうどいいです。


まとめ:親の覚悟=「お金」より「続けられる設計」

最後にまとめます。

  • F1は夢として最高。ただし現実は超長距離走
  • 親の覚悟は、家計だけじゃなく時間・週末・生活全体
  • いきなり突っ込まず、体験→中古→競技の段階投資が安全
  • 夢を守るために、家庭内ルール(上限・条件・撤退ライン)が必要

子どもに「F1になりたい」と言われたら、まずは否定せずに、でも親の人生も守りながら、一歩目を作ってあげる。

それがいちばん強い応援だと思います。

F1用語豆知識

ジェントルマンズ・アグリーメント

明文化されていないドライバー間の「暗黙の了解」です。

予選のアタックに入る直前は順位を入れ替えない、などのマナーを指します。
これが破られるとパドックでの人間関係が悪化し、レース中の報復に繋がることもあります。

  • この記事を書いた人

すけろく

F1テクノロジー&未来予測アナリスト

【自己紹介】 F1を「世界最高峰の技術博覧会」として愛するモータースポーツ・マニア。 2026年の新レギュレーション導入に伴う勢力図の変化や、パワーユニット(PU)開発競争、ドライバー市場の裏側を独自の視点で徹底考察しています。 ニュースの速報だけでなく、「なぜそうなったのか?」「次はどうなるのか?」という深掘り記事をお届けします。当ブログ「QOLUP.tech」では、F1を通じて週末の質(Quality of Life)を高める情報を発信中。

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