モータースポーツ

F1開催権料の闇:なぜ“欧州の名門”が消え、“砂漠の国”が増えるのか

F1って、レースそのものはもちろん最高なんですが、カレンダー(開催地)を眺めていると「ん? なんか最近、砂漠ばっかり増えてない?」って思う瞬間ありませんか。

伝統のヨーロッパのサーキットが消えたり、開催が隔年になったり、契約が短くて毎年ヒヤヒヤしたり。


その背景にあるのが、わりと身もフタもない話で――“開催権料(ホスティングフィー)”です。

この記事では、ファン目線のモヤモヤと、現地観戦で感じた空気感(※あくまで個人の体験として)も交えながら、「なぜそうなるのか」をできるだけ分かりやすく言語化していきます。


モータースポーツ

2026/2/16

F1開催権料の闇:なぜ“欧州の名門”が消え、“砂漠の国”が増えるのか

F1って、レースそのものはもちろん最高なんですが、カレンダー(開催地)を眺めていると「ん? なんか最近、砂漠ばっかり増えてない?」って思う瞬間ありませんか。伝統のヨーロッパのサーキットが消えたり、開催が隔年になったり、契約が短くて毎年ヒヤヒヤしたり。その背景にあるのが、わりと身もフタもない話で――“開催権料(ホスティングフィー)”です。 この記事では、ファン目線のモヤモヤと、現地観戦で感じた空気感(※あくまで個人の体験として)も交えながら、「なぜそうなるのか」をできるだけ分かりやすく言語化していきます。 ...

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2026/2/16

日本GPが春開催になって変わったこと。桜とF1、そして鈴鹿サーキットの新たな魅力

こんにちは!モータースポーツファンの皆さん、そして桜好きの皆さん。 今日は、F1日本グランプリが春開催に変わってから感じた、驚くべき変化についてお話ししたいと思います。 なぜ日本GPは春開催に変わったのか? 長年、秋の風物詩として親しまれてきたF1日本グランプリ。 鈴鹿サーキットで開催されるこのレースは、1976年の初開催以来、主に秋に行われてきました。 しかし、2024年から春開催へと大きく舵を切ったんです。 その理由は、F1のサステナビリティ(持続可能性)への取り組みにあります。 世界中を転戦するF1 ...

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2026/2/16

F1経済学|F1がもたらす経済効果 アメリカ編

モータースポーツと経済分析が大好きな私が、今日はアメリカにおけるF1の驚くべき経済効果について、詳しくお話ししていきます。 アメリカで何が起きているのか?F1ブームの背景 正直なところ、数年前までアメリカでF1といえば「マイナースポーツ」というイメージでした。 私自身、2018年頃にアメリカの友人にF1の話をしたときも「それって車のレース?」という反応だったんです。 ところが、2026年の今、状況は劇的に変わりました。 現在アメリカには5,200万人ものF1ファンが存在していて、これは2024年と比べて1 ...

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2026/2/16

【F1 2025年アメリカGP】角田裕毅vsベアマン、激突寸前の接触劇を解説!ドライバーズスタンダードから見た真実

はじめに:F1ファンを二分した一瞬の攻防 2025年10月19日、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたF1第19戦アメリカグランプリ。 レースの中盤、日本の角田裕毅選手(レッドブル・レーシング)とイギリスの若手オリバー・ベアマン選手(ハース)の間で、激しい攻防が繰り広げられました。 決勝34周目、ターン15で発生したこのインシデントは、レース後にベアマン選手が「危険で、レースの精神に反する行為だ」と強烈に批判したことで大きな波紋を呼びました。 一方、角田選手は「極端に悪いこ ...

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2026/2/15

F1チームはなぜ10億ドル超?1ドル買収から価値爆増まで

「F1チームを1ドル(または1ポンド)で買った」 ――この話、最初は景気のいい都市伝説に見えるんですけど、調べれば調べるほど“ビジネスの教科書”みたいに学びが詰まってました。 結論から言うと、1ドルはタダ同然のラッキー価格ではなく、火のついた事業を丸ごと引き取る“覚悟の値札”なんですよね。 まず前提から:「1ドル買収」は“安く買えた”話ではないです 象徴価格(1ドル/1ポンド)でチームを取得できる局面って、だいたいこうです。 「安く買う」より「止血して走らせ続ける」能力が問われます。 “象徴価格”が成立す ...

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まず結論:F1は“観光・国家PRの札束ゲーム”に寄っていく

F1の開催は、サーキット側(プロモーター)がF1側へ支払う開催権料が基本的に発生します。

で、これが高騰すると何が起きるかというと、シンプルに「払えるところだけが残る」んですよね。

実際、常設サーキットの伝統的GPが“約20〜30億円規模”と言われる一方で、サウジアラビアGPは“年1億ドル(約140億円)規模とも言われる”という触れ方がされています(もちろん推定・報道ベースですが、桁感の違いが重要です)。

この時点で、もう勝負になりにくい。

ヨーロッパの歴史的サーキット=民間・地域経済の範囲で回すことが多い。

砂漠の国や新興開催地=国策・政府系資金で“広告費”として払うことができる。

この構造差が、そのまま開催地の地図に出てきます。


“名門が消える”ときの現実:サーキットは儲からない(儲けにくい)

ここが誤解されがちなんですけど、サーキットって「F1を呼べば儲かるでしょ?」と言われる割に、単体採算がめちゃくちゃ難しいです。

理由はだいたいこの3つに集約されます。

1) 開催権料が高すぎる

開催権料が上がると、チケット代を上げても追いつかない。上げすぎると来場が減る。詰みます。


2) 常設サーキットは維持費が“毎日”かかる

常設コースは、F1開催週だけ整備すればいいわけじゃなくて、走行会・レース・安全設備・路面…全部が固定費としてのしかかります。

「常設サーキットの運営に莫大な維持費がかかる」という指摘もまさにそこです。


3) アクセスが弱いと“観光収入”が取り切れない

都市型(市街地)だと、ホテル・飲食・交通・観光が一気に回る。

一方で郊外サーキットは、どうしても“点”になりがちで、地域全体の売上に変換しにくいんですよね。


“市街地化”が進むワケ:F1が欲しいのは「映える画」と「都市の財布」

近年、市街地レースが増えています。

24戦中、(一部一般道を含むものも含め)市街地で行われるF1は全体の約3分の1まで増加しています。

これ、ファン目線だと賛否あるじゃないですか。

「抜けない」「壁が怖い」「コース幅が…」みたいな。

でも運営側の論理は分かりやすくて、“都市がスポンサー”になってくれるんですよ。

税金も含めて。

さらに市街地は映像が強い。

夜景、ランドマーク、ドローン映え、SNS映え。


F1は今やスポーツであると同時に巨大な映像商品なので、「画になる都市」を欲しがるのは自然です。

体験談:現地観戦で感じた“同じF1なのに別競技感”

私が観戦したときに(特に都市型イベント寄りのGPで)感じたことなんですが、雰囲気が “レース”というより“フェス”なんですよね。

良い悪いじゃなくて、目的が違う。

  • 伝統サーキット:朝から晩まで「走りを見に来た」空気が濃い
  • 都市型・新興:走り+演出+音楽+VIP+観光、全部入り

F1開催権料の話に戻ると、後者のほうが行政・観光局・国家プロジェクトと接続しやすい。


つまり「お金が出やすい」んです。


開催権料の“インフレ条項”が地味に怖い

ニッチ論点なんですが、開催契約にはしばしば、毎年の増額(エスカレーター)が入ることがあります。

一度契約したら終わりじゃなく、毎年じわじわ上がっていく

すると何が起きるか。

「今年はギリ黒字」→「来年は赤字」→「もう無理」

これで“名門が消える”流れが加速します。



じゃあヨーロッパの名門は全部消えるの?…は、まだ違うと思ってます

私は悲観一択にはなれないです。

理由は2つあります。

1) “伝統”はF1ブランドのコアでもある

全部が新興・市街地になったら、F1はF1じゃなくなる。運営側もそこは分かってるはずです。

2) ただし「残すなら、形を変える」が条件になりがち

隔年開催、開催権料の再交渉、自治体支援、開催権のパッケージ化…


“聖地”は聖地のままじゃ残りにくい、という現実はあると思います。

実際、開催権料高騰によって「ドイツGPは19年を最後に」「フランスGPも22年限りで」カレンダーから消えた、という流れもあります。



まとめ:F1開催地の未来は「走り」だけじゃ決まらない

F1開催権料の“闇”って、違法とか陰謀というより、構造が身もフタもなく資本主義なんですよね。

  • 開催権料が上がる
  • 払えるのは国家や都市(観光広告費として払える場所)
  • 郊外の伝統サーキットは採算が合いにくい
  • 市街地・砂漠・新興が増える

ファンとしては複雑です。

でも、ここを理解しておくと、

「なぜこのサーキットが消えそうなのか」

「なぜこの国が増えるのか」



がニュースのたびに腑に落ちます。

モータースポーツ

2026/2/16

F1開催権料の闇:なぜ“欧州の名門”が消え、“砂漠の国”が増えるのか

F1って、レースそのものはもちろん最高なんですが、カレンダー(開催地)を眺めていると「ん? なんか最近、砂漠ばっかり増えてない?」って思う瞬間ありませんか。伝統のヨーロッパのサーキットが消えたり、開催が隔年になったり、契約が短くて毎年ヒヤヒヤしたり。その背景にあるのが、わりと身もフタもない話で――“開催権料(ホスティングフィー)”です。 この記事では、ファン目線のモヤモヤと、現地観戦で感じた空気感(※あくまで個人の体験として)も交えながら、「なぜそうなるのか」をできるだけ分かりやすく言語化していきます。 ...

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2026/2/16

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2026/2/15

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F1用語豆知識

プランB(プランC...)

事前に用意された予備のレース戦略のことです。

予想よりタイヤの摩耗が早かったり、事故が発生したりした際に、無線で「プランBに変更」と伝えるだけで、チーム全員が瞬時に新しい作戦へと切り替えることができます。

  • この記事を書いた人

すけろく

F1テクノロジー&未来予測アナリスト

【自己紹介】 F1を「世界最高峰の技術博覧会」として愛するモータースポーツ・マニア。 2026年の新レギュレーション導入に伴う勢力図の変化や、パワーユニット(PU)開発競争、ドライバー市場の裏側を独自の視点で徹底考察しています。 ニュースの速報だけでなく、「なぜそうなったのか?」「次はどうなるのか?」という深掘り記事をお届けします。当ブログ「QOLUP.tech」では、F1を通じて週末の質(Quality of Life)を高める情報を発信中。

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