「F1チームを1ドル(または1ポンド)で買った」
――この話、最初は景気のいい都市伝説に見えるんですけど、調べれば調べるほど“ビジネスの教科書”みたいに学びが詰まってました。
結論から言うと、1ドルはタダ同然のラッキー価格ではなく、火のついた事業を丸ごと引き取る“覚悟の値札”なんですよね。
モータースポーツ
2026/2/16
【F1 2025年アメリカGP】角田裕毅vsベアマン、激突寸前の接触劇を解説!ドライバーズスタンダードから見た真実
はじめに:F1ファンを二分した一瞬の攻防 2025年10月19日、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたF1第19戦アメリカグランプリ。レースの中盤、日本の角田裕毅選手(レッドブル・レーシング)とイギリスの若手オリバー・ベアマン選手(ハース)の間で、激しい攻防が繰り広げられました。 決勝34周目、ターン15で発生したこのインシデントは、レース後にベアマン選手が「危険で、レースの精神に反する行為だ」と強烈に批判したことで大きな波紋を呼びました。一方、角田選手は「極端に悪いことを ...
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モータースポーツ
2026/2/15
F1チームはなぜ10億ドル超?1ドル買収から価値爆増まで
「F1チームを1ドル(または1ポンド)で買った」 ――この話、最初は景気のいい都市伝説に見えるんですけど、調べれば調べるほど“ビジネスの教科書”みたいに学びが詰まってました。 結論から言うと、1ドルはタダ同然のラッキー価格ではなく、火のついた事業を丸ごと引き取る“覚悟の値札”なんですよね。 まず前提から:「1ドル買収」は“安く買えた”話ではないです 象徴価格(1ドル/1ポンド)でチームを取得できる局面って、だいたいこうです。 「安く買う」より「止血して走らせ続ける」能力が問われます。 “象徴価格”が成立す ...
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モータースポーツ
2026/2/15
なぜF1のタイヤは『3色』だけになったのか。ピレリが隠した複雑すぎるコンパウンドの真実
はじめに―私がF1タイヤの謎に気づいたきっかけ 2017年当時、解説者が「今回のレースではハイパーソフト、ウルトラソフト、スーパーソフト、ソフト、ミディアムの5種類が用意されています」と説明しているのを聞いて、「え、何それ?」と混乱したのを今でも覚えています。 ところが2019年シーズンから突然、タイヤが「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」の3色だけになったんですよね。 最初は「わかりやすくなった!」と喜んでいたんですが、よく調べてみると、実は裏側には複雑すぎる"真実"が隠されていたんです ...
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モータースポーツ
2026/2/15
女性F1ドライバーはいつ誕生する?身体的ハードルと育成カテゴリーが抱える課題
今日は女性F1ドライバーの誕生について、熱く語らせていただきます。 F1を観戦していると、いつも心の中で思うんです。 「グリッドに女性ドライバーが並ぶ日は、いつ来るんだろう?」って。 現代のF1は多様性を推進していますし、技術も進化しています。 でも、実は1976年以降、F1レースで完走した女性ドライバーは一人もいないんです。 F1史上、女性ドライバーはたった5人だけという現実 70年以上の歴史を誇るF1で、実際にレースに参戦した女性ドライバーはわずか5人。この数字、衝撃的じゃないですか? 最初に道を切り ...
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モータースポーツ
2026/2/14
2026年バーレーンテスト3日目 観戦メモ
F1のプレシーズンテストって、決勝みたいに順位で一喜一憂する場じゃない…と分かっていても、最終日の「3日目」ってだけでテンション上がるんですよね。 しかもバーレーンは路面も風も砂も、いろんな要素が出やすいので“情報量が多い日”になりがちです。 この記事は、気になったところをまとめます。 最後は“じゃあ開幕どう見る?”まで落としこんでみます。 まずは結論:3日目は「メルセデスの帳尻合わせ感」が強かったです 最終的にこの日はメルセデスの1-2。午前にラッセル、午後にアントネッリが上書きして、見た目はきれいに締 ...
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まず前提から:「1ドル買収」は“安く買えた”話ではないです
象徴価格(1ドル/1ポンド)でチームを取得できる局面って、だいたいこうです。
- 親会社が撤退したい(損失・戦略転換・危機対応)
- でもチームを潰すと、雇用・契約・評判のダメージが大きい
- だから「引き取ってくれるなら、値段は象徴でいい」になりやすい
- 代わりに買い手は、運営継続や投資コミットを求められる
「安く買う」より「止血して走らせ続ける」能力が問われます。
“象徴価格”が成立する買収スキーム(超わかりやすく)
F1の買収は、大きく2パターンに分かれます。
1)株式買収:会社ごと買う(負債も一緒に背負う)
一般的なM&Aに近いです。
良いところは、契約関係をまとめて引き継ぎやすい点。
怖いところは、簿外も含めてリスクが残る点です。
2)資産買収:工場・設備・人材・車体IPなど“使える部分”を買う(再出発しやすい)
特に経営破綻や管理下(administration)の局面で効きます。
負債を切り離しやすい一方で、参戦枠や運営の継続、関係各所の合意など、実務が重たいです。
「時間との戦い」をやるのが、後述するフォース・インディア救済のイメージです。
例①:ブラウン GP――「1ポンドで買って、その年に世界王者」
“1ポンド買収”されたブラウンGP
ブラウン GPは、ホンダ撤退後にロス・ブラウン主導でチームを引き継ぎ、ホンダから「1」で買った旨が記述されています。
そしてすごいのが、その後。
2009年は参戦初年度にして強烈で、ドライバーズ/コンストラクター両方を獲っています。
“価値”はどう回収された?:メルセデスが大株主に
ブラウン GPはその後、メルセデスが75.1%を取得してワークス体制へという流れが報じられています。
個人的にここが一番刺さるのは、「安く買った」のではなく、“撤退直後の混乱期に、走らせ切る意思決定をした”ところです。
こういうの、机上のM&Aよりも、現場の火消し力がモロに出ます。
例②:レッドブル・レーシング――「象徴1ドル」には“投資コミット”がセット
レッド・ブルの前身には、ジャガーF1を引き継ぐ流れがあります。
レッド・ブルレーシングには、BBC Sportの報道でフォードは象徴的な1ドルを求め、その代わりに3シーズンで4億ドル投資するコミットを要求した」と記載があります。
つまり「1ドルで買えた=得した」ではなく、正確には
“1ドルで引き取る代わりに、数百億円規模の投資を約束する契約”なんですよね。
例③:フォース・インディア救済――「口座残高ピンチ」状態からの延命→再建
2018年のフォース・インディアの救済は、数字が生々しいです。
ロイターによると、ストロール率いる陣営が90百万ポンド(約1.17億ドル)で取得したと報じられています。
同記事では、管理下に入った当時、口座残高が少なく給与支払いも厳しい状況だった、といった“窮状”にも触れています。
ここ、私が調べていて一番「現実だ…」と思った点です。
F1って華やかに見えるのに、裏側はキャッシュが尽きたら即終了。
だから救済は「買収」というより、ほとんど救急措置なんですよね。
F1チームはどう儲ける?なぜ“10億ドル超”が当たり前になった?
いまの相場観:平均23.1億ドル、全チームが初めて10億ドル超
Sporticoは、2024年時点で
- 10チーム平均が約23.1億ドル
- 全チームが初めて10億ドル超
と述べています。
要するに、今は「10億ドル=最低ライン」寄りになってきた、ということです。
価値が跳ねた理由(超重要)
私なりに噛み砕くとこうです。
- 希少性:基本10チームという“席の少なさ”が価値を押し上げる(フランチャイズ化)
- コストキャップ:2021導入の上限が利益体質化に効いた(燃やし放題からの脱却)
- 収益源の拡大:スポンサー、賞金(分配)、興行の伸びがチーム収入を押し上げる
- グローバル&エンタメ化:番組・イベント拡充でファン層が広がり、スポンサー需要が増える
じゃあ「1ドル買収」は今後も起きる?(私の見立て)
起きる可能性はゼロじゃないですが、昔ほど“象徴価格”は出にくくなると思います。
理由は単純で、今は席(チーム)が希少で、最低でも10億ドル級という共通認識が強いからです。
ただし例外はあります。
経営が急激に悪化して「今すぐ引き取り手が必要」になった場合、表向きの価格が象徴的になっても、
裏側で
- 債務処理
- 運営資金の即時投入
- 投資コミット
がセットになり、結局“高い買い物”になるパターンは残るはずです。
まとめ:F1チームは「安く買うゲーム」から「希少な席を運用するゲーム」へ
- Brawn GPは“1ポンド買収→即チャンピオン→メルセデスが75.1%取得”という、象徴価格の神話を現実にしました。
- Red Bullの“象徴1ドル”には、投資コミットがセットでした(1ドル=条件付きの入口)。
- Force India救済は、キャッシュが尽きかけた局面での時間との戦いで、90百万ポンド(約1.17億ドル)での取得が報じられています。
いまやF1は、全チームが10億ドル超という評価の時代になり、価値爆増の背景には希少性・コストキャップ・収益拡大があるので、新たな時代が到来しているとも言えます。
モータースポーツ
2026/2/16
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2026/2/15
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「F1チームを1ドル(または1ポンド)で買った」 ――この話、最初は景気のいい都市伝説に見えるんですけど、調べれば調べるほど“ビジネスの教科書”みたいに学びが詰まってました。 結論から言うと、1ドルはタダ同然のラッキー価格ではなく、火のついた事業を丸ごと引き取る“覚悟の値札”なんですよね。 まず前提から:「1ドル買収」は“安く買えた”話ではないです 象徴価格(1ドル/1ポンド)でチームを取得できる局面って、だいたいこうです。 「安く買う」より「止血して走らせ続ける」能力が問われます。 “象徴価格”が成立す ...
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2026/2/15
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2026/2/14
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F1用語豆知識
ダブルスタック
同じチームの2台が、同じ周回に連続してピットインすることです。
1台目の作業が終わる直前に2台目が背後に到着する、一分一秒を争うチームプレー。ミスがあれば2台まとめて順位を落とす、極めてスリリングな場面です。